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異国迷路のクロワーゼ 批評・感想

4月 7, 2012

以前から見たいと思っていた異国迷路のクロワーゼ、BDで見ました。

あらすじは、19世紀末のパリに、1人の日本人、湯音(ゆね)がやってくる。遠い異国であるフランスに単身で奉公をしにやってきた湯音は、異国の文化、風土に戸惑いながらも交流を深めていくというお話。
主な登場人物は少ない。日本人の少女である湯音。商店街ギャルリ・ド・ロアにある、湯音の下宿先である鉄工芸店を営む青年のクロード・クローデル。クロードの祖父で湯音をパリに連れてきた張本人であるオスカーじいさん。成り上がりのブランシュ家の令嬢であるカミーユ、アリス姉妹。この5人によって話は進んでいく。

全体としては、特に大きな出来事やストーリーがあるわけではなく、湯音とパリの人々との交流がメインとなっており、ゆったりしている。湯音が日本文化とパリ文化との違いに戸惑ったり、逆にクロードたちパリの人々が日本文化を受け入れようとしたりするなど、異文化交流を描いている。価値観の違いに翻弄されながらも打ち解けていく姿は心温まるものだった。興味のある方は是非とも見てほしい。時間を消費してでも見る価値のあるアニメであると思う。

*** *** ***

さて、作品全体の感想はここまでにしておいて、個人的な感想に移りたいと思う。若干ネタバレ含む。

……カミーユさんいい可愛い!!
成り上がりのブランシュ家姉妹の姉であるカミーユさんは、常に上品な物腰、淑やかな立ち居振る舞いのお嬢様。だが、時折冷たいような、陰のある表情を見せる。カミーユは幼い頃クロードと密かに会っており、お互い特別な存在だったのだ。しかし、身分の違いによって否応なく疎遠になっていった過去があった。

ブランシュ家の庭で密会し、共に遊ぶようになった幼いカミーユとクロード。ある時、カミーユはこう言う。

「お母様は野良猫がお嫌いなの。気の向いたときだけ、我が物顔で家に入ってくるのが、まるで娼婦か愛人のようだって」

「かわいそうな猫」

「わたしは野良猫の方が好きだわ」

「愛しているの。わたし、本当にあなたが好きよ。だから、私たちが大人になって、私が結婚しても、ずうっと遊びに来てくれる?」

……うわあああああああああああああああああ!!
普通の子供であるなら、ここは「大きくなったら結婚しようね」である。しかしカミーユは、
それができないことを幼いながらに悟っていた。
ズンっと胸に来ます。
その後、屋敷の庭から出ないカミーユに、クロードはもっと楽しい世界を見せようと、
外に連れ出そうとする。
しかし、カミーユは頑なに庭から外に出ようとしない。憤慨するクロードにカミーユは言い放つ。

「ここを出ない約束で、乳母たちにあなたのこと内緒にしてもらってるのよ」

「あなたと会う自由を、奪われたくなかったのよ!」

……うわあああああああああああああああああ!!
もうね、こういうのつらい。
何がつらいか。それは、カミーユが悪いわけでもなく、クロードが悪いわけでもないということだ。お互いがお互いのためを思っているのに、家柄が、大人の事情が2人を阻む。
……次第に会わなくなり、疎遠になっていく2人。

そして数年後。アリスに誘われ、湯音を連れてクロードがブランシュ家にやってくる。カミーユの腕の中には、ブランシュ家の飼い猫の姿があった。

*** *** ***

最後に。
この作品は湯音に感情移入するものではなく、ましてやクロード視点でもない。湯音たちが住む商店街ギャルリ・ド・ロアの視点、さらに言うならパリという街の視点で見ることを提案する。
なぜならこの作品は、単なる湯音の物語ではなく、クロードの物語でもなく、ギャルリ・ド・ロアの人々の、パリという街の話だからだ。

アニメ 異国迷路のクロワーゼ ブルーレイ第一巻

カミーユ! 修正してやる!!

From → アニメ

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