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天使の3P! 1巻 レビュー・感想:「全裸の妹を抱ける悦び、プライスレス」

6月 10, 2012

蒼山サグさんの新作シリーズ。
ロウきゅーぶ!の蒼山サグ×てぃんくるタッグということで購入。

以下、感想など。

あらすじ
とある事情で不登校となっていた主人公の貫井 響(ぬくい きょう)。
余った時間を利用して、ひびきPとしてDTMソフトで作詞・作曲活動をしていた。
そんなとき、自分と会ってもらえないかというメールを受け取る。
興味を惹かれた響は会う約束をしたが、現れたのは小学5年生の少女たちだった。
ライブをするのを手伝って欲しいというお願いに、最初はやる気ではなかったが、
ライブをしようと思った理由を知っていくうちに、手伝いをしたいと思っていく。

感想
・ストーリー
簡潔に言えば、不登校の主人公が小学生たちと知り合い、小学生たちのひたむきで純粋な姿に心打たれ、手伝い、窮地を助けると同時に成長し、学校に復帰するというもの。
ロウきゅーぶ!に似た点がいくつか見受けられると思う。

比較するとすれば、ロウきゅーぶ!ではバスケの練習シーンや戦略が細かく描写されていたが、天使の3P!ではバンド練習はそれほど深く描写されてはいなかった。
これは、バスケに関してほぼ素人だらけだったロウきゅーぶ!とは異なり、天使の3P!のメンバーは楽器をある程度弾けるレベルであり、また問題が技術的な点ではなかったことが言えるかもしれない。

バスケの対抗試合が問題だったロウきゅーぶ!とは異なり、天使の3P!ではどうやってライブを成功させるか、という点が問題だったため、楽器を弾く技術よりも、人と人とのつながりや成長が重視されたストーリーだと言える。
ロウきゅーぶ!1巻のような展開が嫌でなく、蒼山サグ先生のファンだという方や、てぃんくる絵大好き! という方は買ってみてはどうだろうか。

ちなみに、バンドはバスケ同様蒼山サグ本人が経験者だそうなので、内容にはある程度期待できると思う。
バスケ、バンドと明らかに自分の実体験をネタにしていると、あるとき唐突に書けなくなるのではないかという不安が出てくるが、
あとがきで蒼山サグ本人も言及している。物書きとしてターニングポイントになるだろう。

あと、ストーリーとは全く関係ないことだが突っ込まずにはいられないので言っておく。
ところどころに「イノセントなチャーム」とか「小学生って最高だな」とか散りばめててワロタw
自分で自分の作品をネタにすんなよw

・キャラクター紹介
五島 潤:内気で泣き虫。でも甘えたがり? ロウきゅーぶ!で言うなら、智花と愛莉をくっつけた感じ。愛莉成分多め。小学5年生。

紅葉谷 希美:強気でリーダーシップに溢れる。反面恥ずかしがり? 3人の中では一番長身。紗季と真帆をくっつけた感じ。小学5年生。

金城 そら:小柄で超マイペース。常に眠たそう。突飛な行動を取ることがある。ひなたちゃんをポーカーフェイスにした感じ。小学5年生。

この3人がバンドメンバー。それ以外では、

鳥海 桜花(さくら):主人公のクラスメートで中学からの知り合い。容姿端麗で運動神経抜群。派手な見た目とは裏腹に思慮深い。高校1年生。

マスター:小学生3人組の住んでいる養護施設「リトルウイング」の管理者。元神父。

貫井 くるみ:主人公の妹。主人公に対して強く当たるが、優しい心の持ち主。本人は認めないが、おそらくお兄ちゃんっ子。小学5年生。

1巻を読んだ印象としては、バンドメンバーの3人には強烈なインパクトはなかった。
1巻しかない天使の3P!と10巻続いているロウきゅーぶ!を比べるのは不公平だとは思う。しかし、あえて誤解を恐れず率直な感想を言うならば、ロウきゅーぶ!の方が「キャラが立っている」ような気がする。これに関しては、続編に期待といえるだろう。

翻って、こいつぁやべぇと思わされたのが、主人公の妹である貫井 くるみ。
不登校の主人公に対してよく出来た妹で、主人公を叱ったりすることもある、強気な妹だ。
そして主人公と一緒に遊ぼうと思ってたら予定入れられてスネる、ただの可愛い妹だと思っていた。
しかし、主人公の入浴中に、それは起きた。全ては破壊された。いや、始まった。
妹のくるみが浴槽に入ってきて、先に入っていた主人公を座椅子がわりにもたれかかってくるとかなんですかー!
そしてそれから毎日一緒に風呂に入るとかなんですかー! 殺す気ですかー!
入浴シーンに定評のある蒼山サグ。看板に偽りなし。

しかも主人公のために弁当作ったり、主人公のことを小学校で密かに褒めたり。
もうイカンね。殺しにかかってるね。

くるみは、妹として特別な要素、有り体に言うならば属性があるわけではない。
だが、たとえばハイティーンの妹がそんなことをしていても、あぁなんだ、またか。と「ありがち」に感じるものでも。
「小学生の妹」ならば、いや、蒼山サグが書いたなら、新鮮に写ってしまう。
「一緒にお風呂に入る」のは「小学生の妹」だから常識の範囲内。
しかし、そこには確かに恥があり、想いがあり、貫井くるみの人格が感じられる。
だから「やべぇ」のだ。
今のところ、この貫井くるみが一番のお気に入り。
是非とも天使の3P!を購入して、一緒にお風呂シーンの挿絵を堪能してもらいたいところだ。

・総評
ロウきゅーぶ!には主人公である昴に妹なんていなかったからわからなかったが、思い知らされた。
蒼山サグに妹書かせると「やべぇ」。

「全裸の妹を抱ける悦び、プライスレス」
「妹を抱く千載一遇のチャンスを逃す。無念だ、紳士力が足りなかったか……。」

このあたりから蒼山サグの本気を感じた。

以下、オビから抜粋。危うく本屋で噴きかけた。

「“悟り”はそこにあるのかい?」
「小五ロリの問題作」
「そうですおまわりさん、彼がサグです。」
……時雨沢さんもやべぇ。

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